知っておきたい!お猪口の知識 ― 青色の二重マルには理由があった!

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多くの居酒屋で日本酒をお出しする際に使われている、底に青色の二重丸が描かれたお猪口(おちょこ)。

日本人であれば一度は目にしたことがある、定番のお猪口ですよね。

 

では、なぜ青色の二重丸が描かれているかという理由を、みなさんご存じでしょうか?

 

 

日本酒の利き酒につかうため

お猪口に描かれている青い二重丸の模様は「蛇の目(じゃのめ)」と呼ばれています。

覗きこむと模様がヘビの目に似ているということから、そのように呼ばれるようになったようです。

 

実は、この蛇の目はただの飾り模様ではなく、利き酒の際にお酒を判断する基準のひとつとなっているのです。

 

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蛇の目は日本酒の光沢や透明度を確認するためのもの。

白い部分で「冴え」と呼ばれる透明度を計り、青い部分で日本酒の光沢を見極められます。

日本酒が少しでも濁っていると、白色と青色の境がぼやけて見えます。

つまり、蛇の目模様の青色と白色、その境界線で、お酒の色味を確認することができるのです。

 

定番となっているこの模様は、日本酒の利き酒を行うためのものだったのですね。

 

 

なぜ青色なのか?

では、なぜ二重丸模様の色は赤色でも黄色でもなく、青色なのでしょうか?

ある説としては、日本酒本来の色との“補色”関係にあるということです。

 

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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%89%B2%E7%9B%B8

 

上の図の円は「色相環」というもので、色相の総体を順序立てて円環にして並べたもの。

この色相環上で対になっている色同士は“補色”の関係にあり、お互いの色を引き立てる関係性にあるとされています。

 

本来、日本酒は透明よりも黄みがかった色をしているものが多く、この黄色を引き出たせるのに一番有効な色が、黄色の対になっている青色ということだそうです。

 

 

ユニークな利き猪口

今では二重丸模様のみならず、ユニークなデザインの利き猪口もでているようです。

 

・ハートきき猪口

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http://kanekoh.web.fc2.com/okutte.htm

蛇の目の代わりにハートが浮かぶ、可愛らしいきき猪口です。

女性の方に、大切なあの人に、如何ですか?

(弊社オリジナル ハートきき猪口/カネ幸陶器株式会社)

 

 

・ニコマーク猪口

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http://www.fukumitsuya.com/category/FOODDRINK_CATEGORY/630043.html

通常のきき猪口は、白地に青の円を描いた蛇の目模様になっていますが、この猪口はにっこり笑うスマイル模様にデザインされています。盃の中を覗き込むと思わず笑顔になり、お酒がますます楽しくなります。

(ニコマーク猪口/株式会社 福光屋)

 

どちらも女性への人気が高そうな可愛らしい利き猪口ですね。

 

 

理にかなっているデザイン

今回ご紹介した“お猪口の蛇の目模様”のように、デザインには理にかなっているものが多くあります。

「そういえば、この形ってなにか意味があるのかな?」

「なぜ一般的に、この色が使われているのだろう?」

そのデザインが採用されている背景が理解できると、それの正しい使い方や在り方などを知るきっかけになることもあります。

 

普段何気なく使っているお仕事道具や食器なども、気になるものがあった時は是非空き時間に調べてみてはいかがでしょうか?