イタリア料理店・フランス料理店の呼称、あなたは全部知ってますか? ― いまさら聞けない飲食業界のキホン

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トラットリア?ビストロ?お店によって呼び方が違う!

日本においても料亭、割烹料理屋、居酒屋などとお店の呼び方に違いがあるように、イタリア料理屋やフランス料理屋にも、お店の格や業態の違いによって呼び方が違うことをご存じでしょうか?

 

国内の洋食屋の店名に、このようなお店の呼び方がつけくわえられることも少なくありません。

今回はイタリア料理屋とフランス料理屋の呼称をまとめてみました。

 

 

イタリア料理屋の呼称

リストランテ

有名なシェフがいるお店やドレスコードを要求されるような高級、またはやや高級なお店を指します。一般的なリストランテでの一人当たりの予算(ワインを除く)は40~60ユーロが目安といわれています。

 

トラットリア

リストランテよりもカジュアルになるけれども、きちんとコース料理を用意してあるお店を指します。かしこまった服装でなくても大丈夫な、大衆食堂のようなお店です。一般的なリストランテでの一人当たりの予算(ワインを除く)は20~30ユーロが目安といわれています。

 

オステリア

ワインが豊富に揃えられており、わいわいできるお店。日本でいう「居酒屋」のような業態で、お酒もご飯も楽しめるカジュアルな雰囲気をしています。

 

バール

立ち飲みなど、オステリアよりもさらにラフな感じの酒場を指します。お昼は軽食中心のカフェになるお店も多数あります。

 

イタリア料理呼称

格の高さでいうと、リストランテ⇒トラットリア⇒オストリア⇒バールという感じになります。また、ピザ専門店の「ピッツェリア」や、台所を意味する「クッチーナ」という呼称もあります。

 

 

フランス料理屋の呼称

グランメゾン

ドレスコードが設定されてたり、ウエイティングバーなどが備わっているような超高級店を指します。ただし、実際は日本国内におけるミシュランの三ツ星レストランを指す和製仏語であるため、「グランメゾン」という呼称はフランスでは使われておりません。

 

レストラン

やや高級なお店を指します。ドレスコードについては店舗によって違いはあるものの、入店する際の服装はカジュアル過ぎない方が良いようなランクのお店です。

 

ビストロ

居酒屋という意味で、気軽に利用できる小規模のお店を指します。本場ではテーブル同士の距離が近く、家庭的でにぎやかな雰囲気のお店が多いのが特徴です。

 

ブラッスリー

本来はビール製造所という意味で、カジュアルでアルコールを多くそろえているおしゃれな大衆居酒屋といったようなお店を指します。軽い食事とお酒を楽しみたい人向けのお店です。

 

フランス料理呼称

格の高さでいうと、グランドメゾン⇒レストラン⇒ビストロ⇒ブラッスリーという感じになります。また、宿泊設備のあるフランス料理レストランを指す「オーベルジュ」や、日本でも人気の喫茶や軽食中心の業態スタイルである「カフェ」などの呼称があります。

 

 

現代ではほとんど区別はない?!

昔はこのように呼称によってお店のランク分けがされていたようですが、今はお店側が目指すお店のコンセプトにそって店名に呼称を含めたりしており、これらの定義は曖昧になっているようです。

 

例えば、「リストランテ」と名乗るお店が割とリーズナブルだったり、逆に「オステリア」と名乗るお店がミシュラン星付きだったりということがざらにあります。

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アンティーカ・オステリア・チェーラ(Antica Osteria Cera)
ベェネツィア(Venezia)/2014年ミシュラン2つ星★★
http://wordpress.osteriacera.it/

5
オステリア・フランチェスカーナ(Osteria Francescana)
モデナ(Modena)/2014年ミシュラン3つ星★★★
http://www.osteriafrancescana.it/index.php

 

お店選びをする際は名前だけで判断するのは控えた方が良さそうですが、そのお店の目指すコンセプトやお店に対するオーナーの思いは読み取れるでしょう。

 

将来洋食店を開きたいと考えている方は、是非お店のネーミングの参考にしてみてはいかがでしょうか。