飲食業界にAI進出! ― 日本初、人工知能でレシピ開発のクレープ店も登場!

インターネットが普及し、続々と高度なテクノロジーが生み出される現代。

そのなかで生まれた技術のひとつが、「AIArtificial Intelligence)」つまり「人口知能」です。

 

AIは私たちの身近にもどんどん普及し始めており、代表的なものですと、ソフトバンクの人工知能ロボット「Pepper(ペッパー)」や、iPhone 4Sに内蔵された音声入力によるアシスタント機能の「Siri(シリ)」などは、既に多くの方が実際に体験したことがあるのではないのでしょうか?

 

そんなAIが、飲食業界のなかでも活躍の場を広げてきています。

 

 

日本初、人工知能でレシピ開発したクレープ料理店!

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20166月、日本で初めて人工知能でレシピ開発したクレープ料理が味わえるカフェバー『Crêpe Cafe & Bar esprit de esprit』(クレープカフェ&バー エスプリ・ド・エスプリ)が、同年1130日までの期間限定店として世田谷区小田急線「経堂」駅付近にオープンしました。

 

ITベンチャー企業「株式会社アソビエ(東京都大田区)」と共同開発した「レシピ開発専用人工知能[esprit(エスプリ)]」によってレシピ開発され、 事前の試食調査において86%の人が「今まで食べたクレープの中で一番美味しい」と回答したクレープ料理を提供しているとのことです。

 

エスプリによって開発されたのは、新食感のクレープ生地と、程よい甘さが自慢のオリジナルカスタードクリーム。

フルーツの厳選やデコレーションなどは、代表の並木さんが考案されたようです。

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元々は共同開発先のITベンチャーでバックオフィスとして勤務していたという代表の並木さん。

 

「プロジェクトに関わり、どんなメニューをespritで開発しようかと話し合いになった時、私の意見が通ってクレープを開発することになりました。」

「実は元々、生クリームが苦手で。けどそんな私でも美味しいと感じるスイーツが開発できたら素敵だなと思ったんです。」

 

実際にAIで開発してみると、甘すぎず、ご自身でも想像していた以上に美味しく感動するクレープを作ることができたこと。そして、「このクレープを多くの方に食べてもらいたい」と湧き出した想いから、独立を決心されたというエピソードを笑顔でお話くださいました。

 

現在はespritの実証実験のための出店となっているようですが、反響によっては期間の延長や新規出店の検討、他のメニュー開発にもチャレンジしていきたいということです。

 

 

Crêpe Café & Bar esprit de esprit(クレープカフェ&バー エスプリ・ド・エスプリ)

住所:東京都世田谷区宮坂3-12-4 ドム経堂203A

電話:03-5426-2027

最寄駅:小田急小田原線 経堂駅 徒歩1分

営業時間:12:00 ~ 23:00(ラストオーダー22:00)

http://espritdeesprit.com/(サイトにて休業日のご確認をおすすめします。)

 

 

飲食業界、他にもこんなかたちでAIが!

 

「シェフ・ワトソン」

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https://www.change-makers.jp/technology/10394

 

既に世界中でシェフや一般家庭に利用されているのが、オリジナルレシピを考案する人工知能アプリ「シェフ・ワトソン」。IBMが開発したもので、キーワードとなる食材・調理法・ディッシュタイプを入力すると、大量のレシピを分析して組み合わせ、オリジナルレシピを推奨してくれるというもの。

 

シェフ・ワトソンが提案してくれる固定概念を打ち破るようなメニューアイディアを基に、それぞれのシェフが自身のノウハウや感性を加え、新たなメニューを開発するのに利用されているようです。

 

また、飲食業界のなかで人工知能が使われているのは、メニュー開発の場面だけではありません。

 

 

「Tamecco(タメコ)」

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http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000009738.html

 

タメコ株式会社は、独自開発の人工知能を搭載したアプリ「Tamecco(タメコ)」を展開し、利用者の行動パータンに合わせてクーポンやポイントなどが発行できるサービスを提供している企業です。

 

こちらのサービスには、既に吉野家や幸楽苑が業務提携をしており、利用者の嗜好や行動パターンを分析して位置情報やタイミングをあわせてクーポンを発行しているようです。

 

AIは飲食業界の集客・販促をも、サポートするようになっているのですね。

 

 

AIと人で生み出す、飲食の新しい可能性

ご紹介したように、AIは飲食業界においてもさまざまな面で活用されるようになっています。

 
AIの魅力は、膨大なデータ量の貯蓄力、分析力、学習力、そしてデータに基づいたベストな提案力です。これらと同様の能力については、人の力が敵うことはないではないでしょうか。

 

しかし、AIでは難しく、「人」でなければできないこともあります。

 

それはお客様の気持ちを先読みし、心遣いや感動を与えることです。

 

例えば、お客様が何も言わずともベビーカーを置くスペースを用意してあげる、お話に夢中なグループの料理を人数分に切り分けてあげる、お薬用のお水だと察して氷なしで持ってくる。

このように、あらゆるお客様の立場や気持ちを察して行動に移せるのは、人の能力ならではだと思います。

 

そして、夢や目標、コンセプトを掲げ、決断を下して行動に移せるのも、やはり「人」です。

 

AI自身がクレープ店をオープンさせたわけではありません。代表である並木さんがご自身の感性でレシピの素晴らしさを感じとり、ご自身の決意でオープンされたので美味しいクレープを沢山の方々が楽しむことができるようになりました。

 

また、いくらAIがオリジナルのメニューを作り上げたり、クーポン内容を考えたりしても、最終的にそれらの素晴らしさを感じとり、採用するかどうかを決めるのは、やはり「人」です。

 

 

このようにAIの能力も人の能力も、それぞれ力に魅力があり、その役割は異なると思います。

近い将来、AIと人との融合が、さらに飲食業界を盛り上げていくような予感が止まりませんね。