“フードロス”を減らすため、飲食店ができること - 注目の「ドギーバック活動」とは?

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食べられるのに捨てられる食品、“フードロス”。

日本でのフードロスは、現在なんと年間632万トンに到達。

これは国民一人ひとりが1日にお茶碗1杯分を破棄している状況だそうです。

 

そのうちの約150万トンが外食産業から発生。

さらにその半数にあたる約80万トンが“食べ残し”によるものだと考えられているそうです。

 

もちろん、食の安全性の確保やビジネスで成功するために破棄が不可欠な状況も多くある飲食業界ですが、何か取り組むことはできないものでしょうか。

 

そのような中、最近話題になってきているのが「ドギーバック」というもの。

皆さんご存知でしょうか?

 

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ドギーバックとは?

ドギーバッグ(doggy bag、またはdoggie bag)とは、主にアメリカの外食産業で用いられる、客が食べ残した料理(いわゆる「食べ残し」)をつめて客が持ち帰るための袋や容器である。

英語のdoggy bagを日本語に直訳すると「犬のための容器」であり、客は「犬に食べさせる」という建前で店から食べ残した料理を持ち帰り、実際は人間が食べるために用いられている。

なお、最初から料理を持ち帰るために用いられる容器は「ドギーバッグ」とは言わず、bagやcontainerなどと呼ばれており、あくまで食べ残しを持ち帰るために使われるのがドギーバッグである。

(ウィキペディアより引用:

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%82%AE%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%B0

 

フランスでは呼称をグルメバッグとし、普及活動によってワイン産地のレストランを中心にドギーバックの普及が進んでいるそうです。

 

『グルメバッグ』

http://gourmetbag.fr/

 

 

このドギーバックを普及しようと『ドギーバック普及委員会』を立ち上げていらっしゃるのが、愛知工業大学の小林富雄先生。

 

『食べ残しを持ち帰ろう!ドギーバッグ普及委員会』

http://www.doggybag-japan.com/

 

今回は、飲食店がドギーバック活動に取り組むメリット、フードロス削減のために心がけられることについてのお話を伺いました。

 

 

飲食店が取組むメリット

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まず第一に、廃棄費用の削減につながります。

飲食店もビジネスですので、業態やお店によっては品不足回避を優先するところもあると思います。しかし、削減できるに越したことはありませんよね。

 

また、場合によってはドギーバッグ(持ち帰り可能)を前提に、たくさん注文していただける可能性もあるとのこと。

 

それに働くスタッフのモチベーションアップにも影響するようです。

「個人店だと、食べ残しはシェフの心を傷つけます。シェフのモチベーションや店内の雰囲気づくりなど、マネジメントの観点でも有効だと感じています。」

 

 

飲食店が取組む際の注意点

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やはり一番注意するべき点は食中毒。

「顧客に自己責任で持ち帰りをお願いするまえに、持ち帰りはできない商品を事前に整理しておくことが重要だと思います。」

 

そして、商品によっての持ち帰り可否が異なることや、自己責任での持ち帰りを承諾いただくため、お客様とコミュニケーションをとることがなによりも重要だということです。

「基本的に全てお客様の言いなりでは、どうしても飲食店は弱い立場に回ってしまいます。ですので、お客様に対して事前のコミットメント(関わり方)が重要です。」

 

 

食品ロス削減のために取り組めること

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(ドギーバックは素敵な活動だと思うけれども、自分の店ではどうしても行うことができない…)

持ち帰りが難しい業態・商品であったり経営方針がそぐわなかったりする場合は、実施が難しいかもしれません。

 

そのようなお店では、少し視点を変えて別のアプローチを行ってみるのも削減につながる素敵な取り組みになるようです。

 

一例としては、食べ残しの状況を把握することでのメニュー改善。

また、盛り付けの適量を研究しなおす、食材を余すところなく使い切る、注文時にお客様へ希望の量を選択してもらうなど。

ドギーバック活動に取り組む以外にも、さまざまなアプローチでフードロス削減を実現できるとのことです。

「ハナからムリ、というのではなく、時代の流れに沿って長い目で取り組んで頂けますと幸いです。」

 

 

つまりはお店、そして一人一人の心がけ次第。

是非皆さんのお店でも、改めてフードロス対策について話し合ってみてはいかがでしょうか。

 

 

[参考・写真引用]

『食べ残しを持ち帰ろう!ドギーバッグ普及委員会』

http://www.doggybag-japan.com/

ドギーバック普及委員会facebookページ

https://www.facebook.com/doggybagJapan/